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2020-05-28 長崎市:令和2年長崎駅周辺整備・交通結節対策特別委員会 本文

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  1. 長崎市議会 2020-05-28
    2020-05-28 長崎市:令和2年長崎駅周辺整備・交通結節対策特別委員会 本文


    取得元: 長崎市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-09
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1           =開会 午後0時56分= ◯池田章子委員長 出席委員は半数以上であります。  ただいまから長崎駅周辺整備・交通結節対策特別委員会を開会いたします。 〔調査順序について協議を行った結果、「在来 線駅舎開業後の長崎駅の現状と課題について(現 地調査を含む。)」に決定した。〕 〔長崎駅及び浦上駅の現地調査を行った。〕 2 ◯池田章子委員長 それではこれをもちまして現地調査を終了いたします。  暫時休憩します。           =休憩 午後2時29分=           =再開 午後2時49分= 3 ◯池田章子委員長 委員会を再開します。  本日は、長崎県土木部都市政策課植村課長様、緒方課長補佐様、長崎県長崎振興局都市計画課の川原課長様、松武係長様におかれましては、本委員会へご出席をお願いいたしましたところ、大変お忙しい中、快くご出席を賜りましたこと、改めまして感謝を申し上げます。ありがとうございます。  本日は、長崎市中心部の交通結節等検討会議の進捗状況についてご意見をお聞かせいただき、本委員会における調査、検討の参考にさせていただきたいと思っております。よろしくお願いいたします。  それでは、参考人にご意見を頂戴し、その後、委員から質疑をさせていただきますので、参考人におかれましては、よろしくお願いいたします。  発言に当たりましては、委員長の許可を得た上、マイクをご使用いただきますようお願いいたします。  それでは、よろしくお願いいたします。
    4 ◯植村参考人 私から長崎市中心部の交通結節等検討会議の設置の経緯と現在の検討状況について、ご説明申し上げたいと存じます。  まずは、資料に記載しておりません会議の設置経緯についてお話をしたいと思います。在来線の高架化と新幹線の整備に併せて長崎駅の改築が行われておりますけれども、ご承知のとおり、新しい駅舎の位置は旧駅舎より150メートルほど西側になります。もともと長崎駅前はバス停が何か所にも分散していて分かりづらく、電停に行くには歩道橋を渡らないと行けないということで、鉄道から路面電車路線バスに乗り継ぐ方々にとってはかなり不評でございましたが、駅舎の移転によって、バス停や電停との距離がさらに遠くなるということで、ますます不便になることが予見されておりました。そのため、駅周辺の再整備が決まって以来、長崎市が中心となって、電車とバスを駅側に引き込む案などが種々検討されてきましたけれども、国道の交通量が非常に多く交通処理上の問題が発生するということですとか、時間的なロスが発生することで通過客の利便性が大きく低下することから実現は困難と判断されまして、平成30年度の時点では、いかに駅から国道までの移動の負担を軽減するかという点について検討の主眼が置かれていたものと認識しております。  そういう状況の中、平成30年の秋に国土交通省九州地方整備局から長崎県に対して、長崎駅前交通結節計画について見直しを行いませんかというご提案がございました。国土交通省においては重要物流道路の制度化を契機としまして、全国各地における新たな広域道路交通計画の策定を推進しておりますけれども、その一環として、道路と公共交通機関との連携を強化する観点から主要鉄道駅などの交通結節拠点の再整備についても注力していく方針を打ち出されております。国としては、これまでの長崎駅前における検討経過は一定理解するものの、現計画は利用者にとって大変不便であると憂慮しており、国が支援することによって、長崎市と長崎県だけでは不可能と判断されたことも、実現の可能性が見いせるかもしれませんということでございました。また、その少し後に、地元経済界からも既定計画に対する疑問の声が上がり始めまして、平成31年2月の長崎サミットにおいて、長崎商工会議所の会頭並びに長崎経済同友会の代表幹事より、再検討を強く求める意見が述べられました。  このような関係者の意向も踏まえ、長崎県としては、いま一度利用者目線に立って長崎駅前交通結節の在り方を検討し、国の力も最大限にお借りしながら実現を目指すべきではないかと考えまして、長崎市に対し共同での取組を呼びかけ、昨年8月に長崎市中心部の交通結節等検討会議を立ち上げたものでございます。  この会議には、長崎市、長崎県、国土交通省交通計画に関する学識経験者に加えまして、鉄道、路面電車、バス、タクシー等交通事業者や地元の経済団体にも参画していただき、様々な立場から率直な意見を交わして、実効性のある計画を取りまとめることを目指しております。これまでに検討会議を2回、実務レベルの幹事会を4回開催しまして、課題の抽出、整理と対策案の比較検討を行ってまいりました。直近の2月19日に開催した検討会議の資料を一部抜粋して資料におつけしておりますので、そちらをご覧いただきたいと思います。  資料の11ページをお願いいたします。こちらは長崎駅前交通結節に関する現状及び既定計画における課題と対策案の方向性をまとめたものでございます。課題の1点目としまして、長崎駅が移転することにより、バス停、電停までの距離が遠くなり、乗り継ぎがさらに不便になるということでございますが、この対策としましては、路面電車のサイドリザベーションや駅前広場内へのバス停の集約によって距離を近づけたり、または動く歩道やエスカレーター等歩行支援施設を整備するといったようなことが考えられるかと思います。2点目は、バス停が分散して分かりにくいということですが、対策としましては、バス停を1か所あるいは2か所程度に集約することのほか、分散したままでも効果的な案内、誘導を行うということが考えられます。3点目は、国道を横断するのが容易ではなくて、特に電停へのアクセスがバリアフリーに対応していないということでございますが、対策としては、国道の車線数を減らして幅を狭めた上で横断歩道を設置したり、動く歩道やエスカレーター等を併設した歩行者デッキを設けることなどによって、利便性と安全性を向上させることが考えられます。課題の4点目は、まち、つまり大黒町側と長崎駅が遠ざかり、相互の連携に支障が出るということでございますが、対策としましては、動く歩道やエスカレーター等を備えた歩行者デッキで結ぶということが考えられます。5点目は、国道の交通量が非常に多いため、様々な対策案を実施する際に障害となることでございまして、対策としては、通過交通を浦上川線へ転換したり、あるいは国道内にミニバイパスを設けることなどにより交通量を低減させることが考えられます。これらの方向性を踏まえまして、複数の対策案を検討いたしましたが、現時点で実現可能性があるものとして残っておりますのが、12ページと13ページの2案でございます。  まず、12ページの対策案2)と記しておりますけれども、これは大黒町側で高速バスのターミナルを再整備しまして、そこと長崎駅側とを2階レベルの歩行者デッキで結ぶ案でございます。路線バスのバス停は、新たなバスターミナル付近の国道上に南向き、北向き、それぞれで集約をし、電停は現在位置のままでございます。デッキ上には動く歩道を設置いたしますほか、デッキとバス停、電停とはエスカレーター及びエレベーターで接続しまして移動の負担を軽減いたします。  13ページに記載しております対策案の3)は、浦上川線への交通転換に加えて、国道の地下にミニバイパスを設けて通過交通を分離した上で、国道の交通量を大幅に減らします。そして、横断歩道により電停や大黒町側とのアクセスを確保するという案です。路線バスのバス停は、基本的には現状のままですが、一定数の路線バス駅前広場へ引き込むことを想定しております。  この2つの対策案を比較、評価いたしましたものが14ページの表になります。左側の欄に前に述べました課題への効果など、評価の指標を列記しております。駅と電停、バス停との距離に関しましては、3)のミニバイパス案では、一部の路線バス駅前広場内で乗降できるようになりますものの、全体的に見れば、動く歩道などで移動の負担を軽減できる2)のデッキ案のほうがやや優れているのではないかと評価されました。バリアフリーへの対応としましては、ミニバイパス案は上下移動がありませんが、信号待ちが発生し、事故の危険性も完全には排除ではないことから、優劣はつかないということになりました。路線バスの時間的なロスやバス停の分かりやすさという点では、国道上にバス停を集約するデッキ案のほうが優位であると評価されました。まちとの連携につきましても、新たなバスターミナルと駅との間で往来の増加が見込まれるデッキ案のほうが優位と考えられますが、景観の面では、高架構造物がないミニバイパス案のほうが優位とされました。そして、施工性とコストの面では、ミニバイパスを建設する際には、現道交通への影響が非常に大きく、また事業費も膨大になると見込まれますことから、デッキ案の優位性が大きいという評価が下されました。これらの結果、総合的には2)のデッキ案のほうがよいとの意見が検討会議の中で多数を占めましたけれども、まだ決定したわけではなく、今後、利用者の意見を広く聞いた上で、第3回の検討会議において最終判断を行うこととなっております。  新型コロナウイルス感染症の影響により利用者の意見収集や会議の開催ができない状況が続いておりましたけれども、緊急事態宣言が解除されまして、人と人との接触も徐々に可能になってくるものと思っております。感染の拡大防止に最大限配慮しながら、近いうちに何らかの形で利用者の意見収集を行いまして、検討会議において対策案を絞り込み、具体的な取組のもととなる基本計画を取りまとめる予定でございます。  市民や来訪者の皆様に利便性の高い公共交通サービスを提供しまして、県都である長崎市の持続的な発展に寄与するため、今後も引き続き長崎市や国土交通省交通事業者と連携しながら、交通結節機能の強化に向けた取組を進めてまいりたいと考えておりますので、今後ともご理解、ご支援を賜りますよう、よろしくお願いいたします。  説明は以上でございます。 5 ◯池田章子委員長 ありがとうございました。それでは、各委員からご質問、ご意見はございませんか。 6 ◯山本信幸委員 質問させていただきます。  先ほどの評価の中で、バスターミナルプラスデッキ案というのが14ページに出てまいりました。この案でいくと、ミニバイパス案というのはもう全く両分けで考えられていて、併用ではないと理解しております。ミニバイパス案バスターミナル案を併用で考えるという可能性は全くなかったのでしょうか。 7 ◯植村参考人 バスターミナルプラスデッキ案ミニバイパス案、両方を含めたような計画の検討はなされていないのかということでございますけれども、2)のバスターミナルプラスデッキ案につきましては、交通量を大幅に減らせない中でいかにするのがいいのかという観点から考えた案でございまして、3)のミニバイパス案のほうは交通量を大幅に減らすことによって、もともと長崎市で検討しておりました平面横断を中心とした、そしてまた駅前広場の中に多くのバスを引き込むという長崎市が目指していたところを実現するような案でございます。これまでの検討の中では、これは両立しないといいますか、セットにしてやる意義はないのではなかろうかと考えておりまして、両方をミックスした案というのは現在まで検討はしておりません。 8 ◯山本信幸委員 今お尋ねしたのは、バスターミナルは昨今バスタプロジェクトで行った場合は、国道という考えがございましたので、車線数を減らしたところにバスターミナルが前の国道側に出ていって、その部分をバスが上層階に上るための入り口とか、いろんな考えが出てくるものですから、そういった考えを持ったときに車線数、交通車両を減らすという意味での上下2段方式、ミニバイパスという考えと、またバスターミナルを大きく取るために車線数を狭めた部分にバスターミナルを広げるという考え、この2つを併用することでバスターミナルの上層階へ上るための乗り入れ部が広く取られるのではないかと考えたものですからちょっと話をさせていただきました。そういうことが全く不可能なんだよということであれば、ご意見をいただければと思います。 9 ◯植村参考人 今、山本委員のお話の中で、バスターミナルへの乗り入れ部分を広げるというご発言がありましたが、それはバスの出入りですね。  私どもはこの2)の案について検討をしております内容としては、バスの出入り口は1か所に集約して、交差点の出入り口をなるべくコンパクトにしたほうが前面の国道への影響が少ないだろうと考えておりますので、今、山本委員がおっしゃられたような観点での検討というのはいたしておりません。 10 ◯野口達也委員 今の山本委員の関連でお尋ねしますが、先ほど言われましたけれど、今、全国的にバスタプロジェクトがありますけれども、私もそうなるのかなという期待をしていたわけですが、今回このお話を聞けば、これまであそこは県営バスターミナルとしてあったわけです。どちらかというと県営バスの主導で他のバス会社にしても乗り入れができていたと思っていたんですが、今回これを見ると、大黒町に県営バスターミナルと四角書きでありますけれど、これはあくまで県営バスターミナルということで理解したほうがいいわけですか。 11 ◯植村参考人 野口委員のご質問にお答えします。この12ページの図の中で県営バスターミナルと表記しておりますけれど、これはあくまでも現在ここに県営バスターミナルがありますという意味での表記でございまして、新たに造るバスターミナルについては、長崎県の交通局が造るということではなくて、公共事業として整備をしまして、特定の事業者だけではなく、希望するところの交通事業者が全て入られるような形のターミナルを整備、運用したいと考えております。 12 ◯野口達也委員 要は、俗に言うバスタプロジェクト、この方針にのっとってやっていくということで理解していいですか。 13 ◯植村参考人 現時点ではまだ2)のバスターミナル案になるのか、3)のミニバイパス案になるのか、最終決定しておりませんけれども、バスターミナルプラスデッキ案になった場合は、今、国が全国各地で推進しようとしているバスタプロジェクト、こちらをぜひ長崎も取り上げていただきたいということを国に対して要望していこうと考えております。 14 ◯梅原和喜委員 本日は長崎県の職員の皆様、お忙しい中、ありがとうございました。駅周辺の道路の信号機の設置について、1点ご質問をさせていただきます。12ページの新駅ビルの一番左のアミュプラザ長崎から浦上川線方面に行く道路ですけれども、ちょうど県営バスの駐車場があるところですが、アミュプラザ長崎から浦上川線方面に行くと信号機にぶつかって、長崎県との道路にぶつかりますが、途中に横断歩道があります。私も含めてアミュプラザ長崎を出て浦上川線方面に行く道路を通りますが、横断歩道に信号機の設置がないんです。しばらく行くと交通アクセスの信号機があるんですけれども、距離的に近いので、今回信号機の設置がなかったのかなという気がしますが、県警と協議をした上で信号機は設置していないということは理解していますけれども、協議の結果についてご説明をしていただけますか。 15 ◯植村参考人 梅原委員のご質問ですけれども、確認させていただいてよろしいですか。今ご指摘のあった場所は、長崎駅西通り線が旭大橋線の側道に交差する部分のことでございますか。こちらにつきましては、長崎市で長崎駅西通り線の整備をされておりますので、その整備に当たってここに信号機を設置できないかという協議を県警に実施されたと聞き及んでおります。県警の見解としては、最近、何年か前だと思いますけれども、警察庁から信号機の設置間隔は基本的に150メートル以上という通知が出されておりまして、完全に例外がないわけではないと思いますけれども、よほど問題が生じない限りはその原則を守るようにという指導がなされているがために、ここが隣接交差点で浦上川線と旭大橋側道が交差するT字路との間隔が短こうございますので、まずは信号機をつけないで運用しようということになったと理解しております。 16 ◯梅原和喜委員 西口駅前が完成しますと、長崎県の職員も通勤の行き帰り、たくさんの方が利用されると私は思います。150メートルの信号機の間隔でないと設置できないというルールがあるんでしょうけれども、県民、市民が通る道路でありますので、今までヒヤリとか、ちょっと交通事故に、接触しそうになったとか、そういったヒアリング調査をしていただいて、ルールはルールで結構ですけれども、やはり人命を守るという観点から、もう一度長崎県の職員等々を含めて、そういった危険性がないのかどうかをもう一度再検討していただいて会議に臨んでいただいて、何とか人の命を優先するという考え方から、この信号機の設置ということも検討していただきたいと、これは要望に代えさせていただきます。 17 ◯植村参考人 長崎県におきましても、この交差点には信号機を設置したほうがいいという見解を持っておりまして、一旦県警と長崎市との間で信号はつかないという整理になったと聞いておりますけれども、その後、長崎県からも県警に対してどうしてもつけられないのかという話を申し上げました。県警は原則としてはつけられないけれども、今後の交通の状況を見て、円滑な交通処理とか安全な交通環境を確保するために必要だと認められれば、将来つける可能性も全くないとは言えないという考えが示されておりますので、私どもも引き続き県警に対して訴えていきたいと思っております。  現在、新型コロナウイルス感染症の影響かと思いますが、交通量が思ったよりここは多くない、かなり少ない状況で、今のところあまり問題が見られないのではないかと思いますけれども、事態が鎮静化して交通量が回復してきますと、交通の状況も変わってくるかと思いますので、その辺は我々も注視していきたいと考えます。 18 ◯山崎 猛委員 今日はありがとうございました。今、旧長崎県庁のところまで国道34号だと思いますが、バスタプロジェクトをするときに国がお金を出すということでいうと、あの前のところ、どこか国道を延伸するのか、終着を変えていく計画が多分出てくるのかなと思いますが、そうしないと国のお金が入ってこないと思うので、どこまで国道を延ばすのかという計画はもうあるのですか。 19 ◯植村参考人 山崎委員のご質問ですけれども、私ども先ほど申し上げましたけれども、もし大黒町にバスターミナルを造るとなれば、国のバスタプロジェクトのスキームにのせて進めていきたいと考えておりますので、当然その中には国の直轄事業での事業実施ということも方法としてはあろうかと思います。その場合には、おっしゃられるように前面の道路が国管理の直轄国道でなければ対象となり得ませんので、今後、国と協議を重ねながら、場合によっては、国道34号の区間を延長なり付け替えなりしていただいて、国で管理する道路に位置づけを変えていただくということも要望していく必要があるかもしれないと考えております。 20 ◯山崎 猛委員 私ももう3年ぐらいこの駅周辺関係特別委員会にいますが、もうずっといろいろこの動く歩道とかデッキの話とか、長崎県にもずっとお願いをしたんですけれども、なかなか予算がないということでしたが、今回見ていると急にそれが出てきて、それは多分バスターミナルを国の直轄事業にすることで、その道路の上にあるデッキは国のお金を使ってできるという見通しがついたのかなと思ったのでお聞きしたんですけれども、多分長崎駅はただでさえちょっと低いところなので水がたまりやすいですから、あそこに地下を造るというのはなかなか費用もかかるでしょうし、長崎市は今度宝町のところを埋めていこうとするように、ものすごく水が心配なところなので、やはり考えたときには無理かなと、デッキのほうがいいのかなという気がしていますが、仮にデッキをつけたとして、長崎県がつけられるのか、国がつけられるのか分かりませんけれども、そうなったときの後の維持管理というのは、長崎県なり国なりでしていただけるのでしょうか。 21 ◯植村参考人 もしバスターミナルプラスデッキ案検討会議の中でベストだという判断が下された場合は、その基本計画というものを取りまとめる予定ですが、その計画が取りまとめられた後に国、長崎県、長崎市、それから交通事業者も含めて、どういった事業手法でやるのがベストか、その場合誰が事業主体となるのがいいのかということについて協議を重ねてまいりたいと思います。デッキについてもそれは同様でございまして、いろんな可能性がございますので、現時点で誰が整備して誰が管理するということを想定して進めているのかということは、現時点ではまだございません。 22 ◯山崎 猛委員 今はないということですね。前はもうずっとお金がないから無理だ、無理だという意見ばっかりだったので、今度これが出てきたというのはやはりそういう見通しがあるかなと思ってお聞きしましたが、特にこの動く歩道を普通のところにつけるというのは、維持管理が前計算したときも莫大にかかるので、やはりそこはこれからのこととして問題だと思います。  あと1点だけ、先ほど山本委員からも出ましたが、大黒町線や南北幹線道路について長崎県にも一生懸命していただいていますけれども、これをした場合、今から人口は減ってくるでしょうけれども交通量も減ってくると思います。そのときに車線を少なくするということが前提にあるのかもしれませんが、将来的にやはり横断歩道、平面横断というのも消さないでどこかで検討していただきたいと、これは要望したいと思います。 23 ◯植村参考人 駅前の交通量を減らすということは、仮にバスターミナルプラスデッキ案が採用になったとしても取り組まないといけないことだろうと思っています。といいますのは、デッキを国道上に架ける際には交通規制なども必要になりますし、今のように多くの交通量がある状態ではとても工事ができないと考えられますから、やはり交通転換の取組は必要だと思っておりまして、その結果、交通量が劇的に減って、車線数を減らしても大丈夫だという状況になれば、その段階で横断歩道も設置しようかということについても検討の余地はあるのではないかと考えております。 24 ◯奥村修計委員 ありがとうございます。1点だけお尋ねしますけれども、大黒町前の電停、バス停に今デッキがあり、アミュプラザ長崎のほうへつながっています。今度新しく駅ビルができるわけですけれども、駅ビルとこの駅前広場との連結の仕方について話があっているのかどうか分かりませんけれども、でき得ればこの新しい駅ビルを活用させていただいて、デッキから改札口に行く方法、そういうことができるのかどうか。長崎県とJR九州とでずっと打合せがあっているようですけれども、長崎市とはなかなかできないものですから、この辺を活用されれば、この駅ビルにはいろいろな商店ができるでしょうから、そこの通路を通ってそのまま改札口に下りられるような形ができるものかどうなのか、この辺の論議があったのかなかったのか、お尋ねします。 25 ◯植村参考人 現在、国道の上に架かっておりますペデストリアンデッキからアミュプラザ長崎の2階に直接つながるデッキがございます。その隣に新たな商業ビルの計画がございますが、そちらにも当然今のアミュプラザ長崎と接続する歩行者のルートというのはできるはずです。今JR九州と我々が話している中では、この1階のレベルでもそうですし、2階のレベルでも、新しい駅ビルの中を通って新しい駅舎のほうに通り抜けていくということは可能だと伺っております。ただ、商業施設の中の通路ですので、24時間開放したような状態にはできないかと思います。商業施設が営業している時間帯だけ通行してもいいですよということだと理解をしております。 26 ◯奥村修計委員 この問題は長崎市での論議がどうしてもできなかった分です。新しい商業ビルができるわけですけれども、JR九州等と連絡も全く取れない状態でしたから、今のお話を聞いておりますと、有効にこの活用ができることは距離の問題もありますけれども、やはり商店の中を通っていくということは、いろいろな商店を目で見ながら歩きますので、あまり遠く感じない場合もあります。そういう効果もあるのではないかと思いますし、安全性も高いと思いますので、1階も2階もそういう形で接続ができるような方法があれば、長崎駅の活用が大変有意義になるのではないかということを私は話したかったわけですけれども、ありがとうございました。ぜひそうなるようにお願いしたいと思います。  もう1点は、動く歩道はいろいろ問題がありますけれども、動く歩道をデッキに造る場合、どこにつける計画があるのでしょうか。今は駅前の高架広場はありますけれども、大分変わってくると思いますが、これについてはどうでしょうか。 27 ◯植村参考人 今、長崎県において想定しておりますのは、国道の上に新しく設置をいたしますデッキ、ここに国道を横断する方向で動く歩道を設置したいということでございます。さらには、その国道の上のデッキから新しい駅のほうに向かって一定の区間デッキを設置する可能性がございますので、その場合はその駅に向けたデッキの上にも動く歩道を設置できないかと考えております。その国道を外れた部分で、駅に向けてのデッキの設置ということについては、今後、関係者と協議をしてどれまでの範囲にするかというのを決めていきたいと思っております。 28 ◯奥村修計委員 デッキの動く歩道がどこまでできるか分かりませんけれど、そういう計画があると理解していいですね。  それともう1つは、30メートルありますこの通路ですけれども、長崎駅に着いた場合に、ある意味で長崎をイメージする、モニュメントはどこの駅にもありますが、この場合、長崎市の新幹線の駅も在来線も非常にもう現代的な駅ビルになっております。その中で長崎が始発駅であり終着駅であるわけですが、長崎駅東口に降りた場合に、西口でもいいですけれども、何らか長崎らしいモニュメント等々は全然お考えはないのでしょうか。 29 ◯植村参考人 駅前への象徴的なモニュメントにつきましては、長崎市が多目的広場等の計画を現在検討されていると思いますが、その中で設置する方向で検討されているとお聞きしております。 30 ◯奥村修計委員 それでは、長崎市で検討しているのであれば、やはり我々もその論議を深めていきたいと思っております。ありがとうございました。 31 ◯東 竜也委員 1つお聞きしますけれども、長崎駅周辺整備の当初の計画に長崎駅の南側の旭大橋から長崎中央郵便局まで道路がつながる大黒町恵比須町線の計画があったと思いますが、その今の進捗状況をお聞きします。 32 ◯植村参考人 その路線の整備につきましては、長崎市が事業主体ということですので、市の担当部局にお尋ねいただければと存じます。 33 ◯野口達也委員 長崎県の考え方をお尋ねしますが、この長崎市中心部の交通結節等検討会議でもそうですけど、今、課長のお話の中でもありましたけど、要するに長崎駅東側の国道の交通量を減らすためには、浦上川線側に引っ張ってくることが必要だということ、私もそうだろうと思いますが、現時点では、長崎県が南北幹線道路、例の茂里町の上のほうから松山町のほうに行く、北部のほうに抜ける道路の計画ができないとどうしようもないと思いますし、それから今度は南のほうに行くと、今言われた長崎駅から長崎中央郵便局は市道ということで長崎市がしないといけないわけですが、大波止のほうに行って、それから長崎税務署のほうに抜ける道はどうしてもネックになるわけです。この北と南がものすごくネックになっていると思います。これさえうまくいけば、私は浦上川線にはもっともっと車が流れ込むと思いますが、これについて長崎県としての見解をお尋ねします。 34 ◯植村参考人 現在、長崎駅前の国道を通っております車のうち、松山町以北と大波止以南を直接往来する車というのが約1万6,000台ございます。この約1万6,000台というのは、浦上川線を通行するほうが早くて便利という状況になれば、国道からそちらに振り替わる可能性が十分あるということです。それを実現するための方策としまして、私どもが今考えておりますのは、起点部、つまり松山町の国道から分岐するところ、それと終点部の夢彩都の前、並びに大波止の交差点でクランク状に曲がっていかないといけない状況になりますけれども、ここの交差点をやはり何とかしないといけないと思っておりまして、例えばですけれども、起点部分の松山町のほうは、今、国道を通行する車がメインの交差点形状になっていますが、住吉町のほうから来て川沿いの浦上川線に乗っていくルートがメインになるような交差点形状に変更する、あるいは浦上川線に入ってもすぐ信号に引っかかって止まってしまうようなことがありますので、そちらが赤信号に引っかからずにスムーズに抜けていけるような信号のサイクルの調整、さらには交通量が多い東西方向の道路と交差するところについては交差点の立体交差化をするということで、国道よりも浦上川線のほうが走りやすくて時間も短いよと、そういう状況にできるのではなかろうかということで検討しております。終点側の大波止と夢彩都前の交差点の部分については、なかなか交差点自体の形をいじるというのは難しいので、信号の調整でスムーズに抜けていくようにできないのかなということを技術的にいろいろ検討しているところです。  さらには、野口委員がおっしゃられたように、茂里町から滑石、時津町のほうまで南北幹線道路という形で延伸の計画をしており相当先にはなると思いますけれども、そちらがつながってくるとさらに国道の交通量が浦上川線側に転換していく可能性が高まるのではないかと考えているところです。 35 ◯野口達也委員 ありがとうございました。やはり長崎県の立体交差事業のおかげで非常に東西の行き来がしやすくなって、その分だけでも随分浦上川線に流れていく車というのは増えたと思います。ただ、やはりどうしても北部はまだ松山町の交差点から入ってくる部分、出る部分がちょっと混んだりしますけれども、その辺はある程度スムーズにいっているのかなと思います。やはり大波止、夢彩都のあたりが一番のネックになっているのかなと、あの辺がもっとスムーズにいけば、もっともっと浦上川線へ流れてきて、そうなると先ほどから言う平面横断がもっともっと可能になっていくと思います。ですから、やはりその辺をぜひとも長崎県にお願いしたいと思いますのでよろしくお願いします。 36 ◯浅田五郎委員 お世話になりまして、ありがとうございました。私は3点だけ申し上げたいと思います。  1つは、今、長崎駅前に高架広場があります。この高架広場をなくすのではなく、広げて大黒町のほうまで広げてほしいということだけを要望しておきます。国体のときにできまして、その後ずっと広場として公園として、地域の夏祭り、その他いろんな面で利用されておりましたし、市民としても、広場としてあそこで壮行会とかいろんなことをしたり、あるいは迎えたりとかいろんなことがありましたので、それが1点。  もう1つは、動く歩道は何としてもやっていただかないと、荷物を持った観光客が東口あたりは特に大変ではないのかなと思います。  それからもう1つは、西口から真っすぐ旭町のほうに向かう道路、旭大橋それから稲佐橋、これが旭町や飽の浦町に通じますが、今日浦上駅に参りまして、やはり浦上駅の人たちが稲佐橋をたくさん使うだろうと思うので、稲佐橋が非常に渋滞することはもう間違いないわけですので、西口から真っすぐ対岸の旭町のほうに向かう道路も念頭に置いてこれから検討していただきたい。今造る、造らないではなくて、そのことが長崎の新しいまちづくりとしての価値ある道路になりはしないかなと思いますので、この3点だけを要望しておきたいと思います。ご意見があれば聞かせていただければありがたいです。 37 ◯植村参考人 ご指摘の駅前の高架広場でございますけれども、国体のときに設置をされて、地元の皆さんにいろんな場面で使われて、愛着のある施設だということで、壊すのではなくて国道のほうまで広げるような形で活用してはというご提案をいただきましたけれども、既設の高架広場がある部分は、もうご承知と思いますけれども、多目的広場を長崎市で整備して、今の高架広場よりもさらに数段魅力的な施設として市民の皆様に提供したいという計画が進んでおりますので、その点はどうしても撤去の方向で固まっているということでご理解をいただきたいと存じます。  動く歩道の実現につきましては、私ども一生懸命取り組んでいきますが、これまで長崎市が検討されてきた中で実現困難と判断されておりますけれども、その前提が地表面に設置をするということだったかと思います。地表面に設置する場合は、やはり浸水の問題、あるいは南北方向に行き来する人の流れを妨げてしまうようなこと、そういったデメリットも種々ありますので、総合的に判断して困難と判断されたものと思いますけれども、今、私どもが検討しております2階レベル、デッキの上での動く歩道の設置ということですので、これまで障害になっていたポイントの幾つかは排除できるものと思っております。ただ、設置費用、それからメンテナンス費用に相当なお金がかかるということは、やはり地表面でも2階部分でも一緒ですので、その点については関係する団体と協議を重ねながら、どうやって費用を捻出していくかと、なるべく維持管理にお金がかからないように造っていくかということを十分検討してまいりたいと思っております。  それから、最後の長崎駅の西口から旭町のほうへ真っすぐつながる道路の計画をということでございましたけれども、今、長崎県におきましては、ご承知のとおり、国道202号、稲佐橋と旭大橋、この2本の道路を長崎県で管理する形で持っております。その中間にもう一本平面の橋をということではなかろうかと理解しますが、なかなか長崎県が新しい道路をどんどん造って管理していくというのも、ちょっと難しいところがございまして、一応広域的な交通を担う道路、あるいは主要な拠点と拠点を結ぶ道路、こういったところを長崎県が管理する道路という位置づけで整備、管理をしておりますので、ご提案のあったものについては現状としては長崎県で対応するというのは、正直容易ではないと思っております。実は同じような提案を長崎県議会からもいただいておりますので、今後長崎市と話をさせていただきながら、実現の可能性があるかどうかということを探ってまいりたいと存じます。 38 ◯浅田五郎委員 ありがとうございます。なかなか見通しが難しいような状況の問題を提起したわけですが、旭町への橋については、何でもかんでも長崎県にさせるということも大変だろうし、長崎市はご承知のとおり、目の前に大きなMICEを造るわけですけれども、これが成功の鍵を握るのも、1つはそういった車の渋滞がないようにするのも1つの大切なお客様に対するおもてなしでありますから、これをやはり長崎市が考えてもおかしくないわけですから、そのときには浦上川の上に橋を架けることは、浦上川の管理は長崎県がやっているでしょうから即座に許可していただければありがたいと思います。長崎市はMICEや19階建ての市庁舎を建てるわけですから、もうお金がないとは言われないでしょうから、どうぞそういう面ではひとつ今後応援をしていただければ大変ありがたいと思っております。  動く歩道については、ひとつ長崎県、長崎市で一緒になって、国も含めて、今歩いてみても、長崎の場合、荷物を持ったお客様には東口がどうしても主体でありますから大変だろうと思うので、これはぜひ実現に向けてご協力いただきたいということを強く要望しておきます。ありがとうございました。 39 ◯中西敦信委員 今日はありがとうございます。いろいろ質疑が出ていたので、私から最初の報告のところで説明があったのかもしれませんが、仮に対策案2)が採用されて、このバスターミナルが集約されて動く歩道が整備されるとしたら、今の長崎駅周辺の整備が終わってからになるのか、大黒町のあたりまで市民が移動しやすくなるというのはいつぐらいをめどに捉えていればいいのか、そういうのが見えていればお尋ねしたいと思います。 40 ◯植村参考人 仮に、2)の対策案が採用された場合としましてどういうふうに進んでいくかと申しますと、まず地元の皆様と意見調整を行いながら、調査、計画、設計作業を進めまして、支障する家屋の移転ですとか用地の取得を行って、さらには今のバスターミナルに代わる仮設のバスターミナルをどこかに用意した上で、新たなバスターミナルの建設工事に入っていくということになります。  そうした場合、相当な時間が完成までにかかるだろうと考えておりまして、仮に案の3)を採用した場合も同様ですけれども、新幹線開業までにはとても間に合わないだろうと思っております。似たような事業の経過を見ますと、恐らく基本計画の策定から10年程度先にならないと完成しないのではなかろうかと考えておりまして、その辺が現実的な目標になるのかなと思っております。 41 ◯中西敦信委員 分かりました。東側の交通広場については、当面、今、長崎県や長崎市で一定離発着なども考えながらということですが、そういう既存のところは進めながら、それを解決していく施策、方向性として今このバスターミナルの集約化などに取り組まれているということで受けとめ、そういう理解をしておきたいと思います。ありがとうございました。 42 ◯山本信幸委員 先ほどの質問で確認をしたいことがございまして、私は今回交通結節点の課題、いわゆるこの都市交通の中でこの特別委員会は進んできていると思っております。交通量をどう減らしていくかという意味で、長崎駅前の交通量をどう減らしていくのかというのが大きな課題と考えます。そうしたときに先ほど私が提案として出させていただいたミニバイパスターミナルの併用型、バス利用者を変えるという意味で2つの場所、移動させて今のターミナルにするということが1つございました。それをつなぐために今デッキ案というのが2)で出されております。3)は、そもそもの交通量を減らすためにミニバイパスを造るんだということでご提案をされた案だと考えます。そうすると、そもそもの交通量を減らして、そこになおかつバス交通量を減らすために分けるという考えを持つというのが、交通結節点を大きく捉えると、車両交通をそこからどういうふうに減らすかという観点から考えると、合わせたものも考えるべきではなかったのかなと思ったのですが、その辺のご見解をまとめていただけませんでしょうか。 43 ◯植村参考人 山本委員がおっしゃられるような形が理想的ではあるとは思います。ただ、ミニバイパスを造るにしても、デッキを造るにしても、バスターミナルを造るにしても、相当な費用を必要としますので、全部を一度にやってしまうという場合に、投資に見合う効果があるのかというのを考えたときに、やはりそれは施設の整備の在り方としては課題であろうという判断をいたしまして、別々の案として用意をさせていただき、比較検討を行っているということでございます。 44 ◯山本信幸委員 いわゆる投資対効果の話だと、交通量云々の話よりも投資対効果がどうなのかと、車両交通はほかで減るだろうと、九州一の交差点といえども、投資対効果がどうなのかという観点を考えると、やはり今おっしゃったような点になると思います。ただ、このデッキの長さを狭めるということを考えますと、道路幅も縮めたほうがデッキの長さも縮まり、そこでの車線が減ってくるということを考えると、そこに大きなものを考えなくても小さなミニバイパスがあってもよかったのかなというのは意見として思いましたので、私もこれを見たときにそういう理想がございましたものですから、ちょっと意見として言わせていただきました。ありがとうございました。 45 ◯池田章子委員長 私からも質問ですが、動く歩道の話が出ました。この図を見ていると、デッキの上は動く歩道がありますが、駅までつながるのか、どこまでつながるのかというのがあって、国道の横断の距離感ももちろんですが、やはり一番の課題は今日歩いてつくづく感じた駅の高架広場から今の新長崎駅までのあの距離感です。それをいかに縮めるかというのはとても大事な話だと思いますが、動く歩道がデッキからあとちょっとぐらいというお話もありましたので、駅までちゃんと動く歩道がつながるのかを確認させていただきたいです。まずそれが1点です。  それと今日、南口改札の話も駅でちょっと出ましたけれども、南口改札の実現の可能性は今回の計画には盛り込まれてないみたいですけれども、それも入れてこの会議が進められていくものなのかということが1つ。  あともう1つは、サイドリザベーションという話も最初のところではありましたが、この計画には全くそういうのが見えてないんですけれども、将来的な可能性として、サイドリザベーションやトランジットモール、電車の路線を引き込む可能性、先ほども委員が平面横断の線を残してくださいと話しましたが、行く行くは交通量が減ればそれもできる可能性があるわけで、それができるような可能性を残した計画を考えておられるのかという3つをお尋ねします。 46 ◯植村参考人 3点、委員長からお尋ねがございましたけれども、まず1点目、駅側のデッキはどこまでできるのかということですけれども、会議の中でもこの点についてはまだ考え方がまとまっておりませんで、長崎駅になるべく近いところまでデッキを持っていって、そこに動く歩道を乗せたほうがいいじゃないかという意見もございますし、それとは逆に、既に長崎市は東西軸というものを設けて、いろんなにぎわいの施設を配置して、楽しく通行できるような空間を整備しようという計画を進めており、そこに動く歩道の設置は難しいですが、そちらを一定通ってきて、途中から2階のデッキに上がるという形にしたほうがいいのではないかというご意見もございます。今後、そういう様々なご意見を集約しながら落としどころを見つけていくことになろうかと思っております。  2つ目の新しい駅舎の南口改札の実現の可能性でございますけれども、南口改札については、従前から長崎県がどうしても造りたいということで、長崎市にも協力を呼びかけて、JR九州にも要望をずっと重ねてまいりました。我々が調査したところ、長崎駅の利用者が今、乗降客を合わせて、1日に約2万1,000人いらっしゃいますが、そのうち4分の1以上、5,000人から6,000人ぐらいの人が県庁舎、県警本部、それから大波止、出島のベイサイド、そういうベイエリアのほうに長崎駅から行かれる方という調査結果が出ております。それだけの人数がいるのであれば、やはり東口から出て迂回をするような形で回っていく、あるいは西口からもありますけれども、そういう遠回りになるようなルートではなくて、ダイレクトに最短距離でアクセスできるような歩行者の動線を整備したほうがいいというのが長崎県の考えでございまして、長崎市とも話をして一定ご理解をいただいているところでございます。  JR九州は、駅の規模によって改札口の箇所というのは変わってくるということで、2万人ちょっとくらいの乗降客しかない長崎駅だと標準は1か所であるということで南口改札を造ることについては現時点では認めていただいておりませんけれども、今後すぐ近くにMICEができたり、あるいはJRが開発をされる大規模な商業施設もございますので、人の流れというのが今後大きく変わってくる可能性があるということは理解していただいておりまして、新幹線が開業して周りの施設も開業して、今とはちょっと違う状況になったときの人の流れをよく見極めた上で南口改札を造ることについてもう一度協議しましょうという答えをいただいております。何年か先のことになろうかと思いますけれども、長崎県としては決して諦めることなく粘り強く働きかけをしていきたいと考えているところでございます。  最後、3つ目のサイドリザベーションでございますけれども、今日お配りした資料にはサイドリザベーションの絵は全くございませんが、よく見ていただくと対策案2)と対策案3)となっていて、1番というのがないのです。実はこの2つは現時点で生き残っている案ですが、このほかに2つ、1)と4)という案がございまして、4)というのがサイドリザベーションの案です。サイドリザベーションについても、駅前の交通量を減らした上で浦上川線に車を転換してサイドリザベーションができないのかということを検討しましたけれども、長崎電気軌道も含めて話をする中で、軌道や乗降施設が多目的広場や一般車両の駐車場の予定地の中にどうしても入ってしまうということがありまして、土地区画整理事業の換地計画の大幅な見直しを伴うようなことになります。これはもう役所の中だけでの話ではなく、土地をお持ちの民間の地権者にも及んでくるような話になりますので、現時点では非常に困難であろうということと、あと電車の軌道を駅側に引き込んで、また国道に出す際に2回車道を横断することになりますけれども、その際の交通処理や安全性も含めて十分確保できる見通しが今のところ立たないということでございまして、現時点では実現困難という整理をしたものでございます。ただ、今後将来的に我々が予想している以上に駅前の交通量が減ってくるような状況が出てきましたら、その時点でもう一度検討する価値はあるのではないかと結論づけているところでございます。 47 ◯池田章子委員長 ありがとうございます。動く歩道ですけれど、障害を持っている、あるいはバリアフリーの考え方からやはりあの距離は相当なバリアだと思いますので、できるだけ動く歩道を伸ばすということはぜひお願いをしたいと思いますし、それから浦上駅の下りエスカレーターもこれから利用者がまた増えると思いますので、ぜひ何とかつけるという方向でJR九州と交渉して実現をしていただければとお願いをしておきたいと思いますので、よろしくお願いします。  ほかにご質問ないでしょうか。  それでは参考人への質疑を終結します。参考人の皆様におかれましては、お忙しい中ご出席を賜り誠にありがとうございました。本日いただきました貴重なご意見等は、今後、本委員会におきまして十分参考にさせていただきたいと思います。今後とも本市の取組につきましてご協力のほど、どうぞよろしくお願いいたします。  参考人退出のため、暫時休憩いたします。           =休憩 午後3時59分=           =再開 午後4時1分= 48 ◯池田章子委員長 委員会を再開します。  それでは、先ほどの参考人からの意見を踏まえて、また今日の現地視察も含めて、理事者へのご質問等ありませんか。 49 ◯東 竜也委員 先ほど質問しました南側の旭大橋から長崎中央郵便局に至る大黒町恵美須町線の道路の進捗状況を教えてください。 50 ◯松浦土木部長 大黒町恵美須町線の進捗状況ということでございますが、今、鋭意事業を進めていますが、まだ用地交渉が片づいていない状況です。特に大きな地権者として、長崎中央郵便局とパチンコ屋があり、いずれも移転候補地を幾つか提示をして今交渉していますが、なかなかそこの交渉がまとまっていない状況で、令和4年、5年ぐらいの目標で進めているところですが、少しその辺が長引いておりまして、少し事業期間が延びるのではないかということを危惧しておりますが、できるだけ早く整備できるように鋭意交渉を進めたいと考えております。 51 ◯東 竜也委員 市民からもそういう質問を結構いただきますので、できるだけ早めに整備をお願いします。よろしくお願いします。 52 ◯奥村修計委員 先ほどモニュメントの話をしましたけれども、長崎市で考えているということですが、現在でも新幹線駅までは前の駅から150メートル下がります。そうすると、長崎駅へ降りて150メートル先のこの多目的広場に造るとしたら、はっきり言ってモニュメントなんか見えないです。だからこの辺のことを長崎市がどう考えているのかということのお答えをいただきたいと思います。 53 ◯芝長崎駅周辺整備室長 モニュメントの設置位置でございますけれども、今私どもこの駅前広場の基本設計を終わったところでございまして、今後実施設計に入っていくというような状況でございます。そういった中で、今考えておりますのは、1ページをご覧いただきたいと思いますが、1ページの黄色の部分の多目的広場、そして東西軸の青の部分でございますけれども、やはりこの交点あたりが多く人が集まる部分でありますし、1つのシンボル的な空間であるということで考えておりまして、デザイン上ここが一番望ましいのではないかということが1点ございます。  もう1点は、今、遠いというお話もございましたが、駅舎を出てすぐ東西軸のところにはやはり何か観光客をお出迎えできるようなゲート的な機能も必要ではないかということも、今同時に検討を進めているところでございます。今後ここにどういったものを置くかということ、また今後の検討になりますが、固定したものに限らず、例えばそれぞれの催事の際にランタンであればランタンのオブジェ、いろんな祭り事がある場合にはいろんな出し物の一部などそういった観光客をお出迎えできるようなゲート空間の機能として、オブジェが設置できないかということも併せて検討しているところでございます。  以上でございます。 54 ◯奥村修計委員 この30メートルの幅があります道路の出口、この辺に何かいろんなことを考えてやりたいということを言われましたけれども、私はモニュメントというのは大事なものであって、ころころ変わるものではないと思います。やはり長崎市の歴史、これからの未来、これを考えた上で確固たるものを150メートル先に造っても見えないですし、やはり感じない。新幹線から降りて駅を出るときに感じるものであって、大抵どこでも10メートルか15メートルぐらいのところにあります。この30メートルある幅を活用して、そういうようなスペースを真ん中にくっつけるとか、この辺を検討していただいたほうがいいのではないかと思います。季節でころころいろいろと変わっても、さっきも言いましたけれども、今の新長崎駅は本当に近代的な駅で、本当は長崎らしい駅を造りたいですが、もうできていますから言いませんけれども、せめて長崎に着いたときに長崎はこういうまちだということをイメージできるようなモニュメントを造るのが私は大事ではないかと思いますので、いろんな方の考えもあると思いますがそういうことも1つの案として考えていただければということを要望しておきます。  それから先ほどデッキ横断のところに動く歩道を造るということで、どのような形ができるのかまだよく分からないということですけれども、障害者や車椅子の方々に使っていただくためには、私としてはやはりできるだけ駅の近くまで行けるような形で、委員長が言いましたように、私もそれは前からずっと考えていましたが、この辺がどうにもできず、動く歩道がここまでだとしたら、その先は車椅子で駅まですっと行けるような形も考えるべきではないかと思いますけれども、今デッキ横断のところはどういう形で動く歩道を造るのかということは分かっていますけれども、その先のことは先ほども長崎県でも論議中だということでございましたので、長崎市から強くそのことを要望しながら、市としてはこういう形でできるだけ駅に近づくような形をやっていただきたい。  それから、もしそれが無理でしたら、先ほど長崎県の方に聞きましたが、新しい商業施設の1階と2階からは開店時間中は改札まで行けるようにするんだということであれば、デッキからつなげるわけですから、デッキと施設の間をつなぐのも2階のほうがいいのではないかと思います。私も今日歩いてみましたが大分遠いです。在来線まで行くのに真っすぐになっても結構遠いわけですから、障害を持った方々のための施設という点からもこの辺も十分考えていただきたいと思います。いかがでございましょうか。 55 ◯片江まちづくり部長 まず1点目のデッキの話でございますけれども、先ほど長崎県からのご説明がありましたとおり、現在はこの2つの案をどちらにするのかというようなところの議論がまだ決着してないところがありますので、正直なところ、まだそこまで議論が深まっておりません。今後も相当手順を踏んで時間がかかる中で周辺の状況も変わってまいりますし、また利用者の動きも変わってくると思います。そういった中で、やはり関係するところとも十分協議しながら、何が最適な選択肢であるかというのを突き詰めていく時間は十分あると思いますので、私どももいろんな方のご意見を踏まえながら、最適な整備がどうあるべきなのかということについては意見を申し上げていきたいと考えております。  近々の話として、2点目の話ですけれども、JR九州の新しい駅ビルを使っての動線ということにつきましては、この数年開いていただいた委員会の中で動線の選択肢を1つに絞るということはよくないですし、当然ながら民間も協力した中で複数の選択肢を取れるようにしていきたいと話をしております。JR九州とも話をしておりますので、その点JR九州も改札口を出たすぐのところにビルの中に入る出入り口を設けた上で、中を通って最寄りの交通結節の手前のところまで行くような動線、これについては整備をする考えを持ってらっしゃるようですので、その点については、私どもはそれがきちっと実現されるように重ねて今後とも要請をしてまいりたいと考えております。  以上でございます。 56 ◯浅田五郎委員 長崎駅の再開発、田上市長も百年に一度の長崎の将来の進化だということを盛んに言っていますけれども、この長崎駅、浦上駅も含めて、在来線の高架化を行ったのは長崎県です。4つの踏切を高架化していただいたわけですが、始発駅で終着駅である長崎駅については、主導権を長崎県が持つのではなくて、長崎市のまちづくりの一環として膨大な予算を組み込むぐらいの熱意がない限りは、田上市長が百年に一度の進化だというような表現を使っているけれど、長崎市は長崎駅と一緒にワンセットで目の前にMICEを造ろうとしている。これは長崎市民のためのまちづくりだという熱意があるならば、予算について長崎県とどうであるということではなくて、自らやるということをぜひ考えてもらいたいし、ましてや、20万人、30万人規模の都市に匹敵する浦上駅は、今、道の尾駅と同じようなレベルで何もないままであり、下りのエスカレーターは長崎市が負担してでも設置するぐらいの熱意がない限りは、まちは変わりません。とにかく長崎市はお金がないとは言えないんだから、長崎市がお金をつくってでも動線は全部動く歩道にするなどそのぐらいのことをぜひやってもらいたいと強く要望しておきます。 57 ◯片江まちづくり部長 申し訳ありません。連続立体交差事業の事業費に関しましては、国負担の補助率が55%ぐらいですので、残った分については長崎県、長崎市、折半で負担をしております。ですから、事業主体には長崎県がなって、工事の請負はJR九州でございますけれども、駅整備に関しましては、やはり私どもも資金をきちっと出している立場を踏まえて意見を言って、それを反映させてきてもらっているという自負はございます。ただ、今言われましたとおり、JRとしての駅の標準的な物の考え方であるとか、そういったところはそれはそれでございます。そこでなかなか双方いろいろな縛りがある中で実現ができなかった点もございます。そういった点につきましては、今後とも折あれば改善を求めていくところは当然あるわけですけれども、現時点において、やはりその辺については、期間が迫る中でとにかく会議を急がなければならなかったということで実現ができていなかったという状況でございますので、いろいろご意見をいただいたことについて反映できる分については、今後とも協議の場を持っていきたいと考えております。  以上でございます。 58 ◯浅田五郎委員 これはあなたの責任ではないんだけれども、私は今日浦上駅へ行ってみて、大体この程度の規模だったら下りのエスカレーターはなくて階段なんですよと聞いたときに、これはやはり長崎市が造って宛てがって渡すぐらいの、長崎市が建設しますので後よろしくお願いしますというぐらいのことがあってもいいと思う。浦上駅は新幹線がとまらない駅で、しかも新幹線が走り出すと特急列車だって間引きされていくわけだから、そういう面を考えるとやはり市民サービスの面からいっても、これは長崎市がやってもおかしくないと思います。  それからもう1つは、動く歩道にしても、やはり百年に一度と言うならば、これはやってあげなければならないんじゃないかなと感じます。MICEが1つの長崎の鏡だということで盛んにやっているわけだけれども、MICEに来たお客様があれだけ歩かされたらたまらないです。いや、みんなタクシーで西口から目的地へ行くだろうということではなく、やはりそれを受け入れる精神というものが国際都市であるし、観光都市である長崎の使命だと思っていますので、ぜひあなたに期待をしておきます。今日ひな壇に並んでいる人たちに期待をしておりますから、ぜひ頑張ってください。どうぞよろしくお願いしておきます。 59 ◯山崎 猛委員 1つだけ、以前も言ったんですけれども、今皆さんも、私も前は動く歩道に対して絶対的な意見を言っていたんですけれども、実際障害者団体とお話をすると、自分たちは動く歩道には乗れないと、皆さんすぐに障害者を出すんですけれども、旅行者で荷物を持っている人たちのために動く歩道は全然いいんですけれども、障害者や高齢者は乗れないんです。空港で見ていてもそういう人たちは何に乗っているのかというと、カートに乗っているんです。ですから、観光客のためというのであれば私は全然いいと思いますが障害者のためというのであれば、ちょっと観点を変えて、前も言いましたけれども、カートのほうが維持管理もかかりませんし、具体的な例だと思いますので、それも1つ考えていただきたいと思います。
    60 ◯片江まちづくり部長 今、カートの例を出していただきましたけれども、今、自動運転という技術がどんどん進んできて、我々が想像しなかったところにその商機を見つけて、いろんなところが人を動かすということに対して技術開発をしております。今はこれというものはございませんけれども、もしかしたらそういったものが本当に安全に、しかもそれなりの価格で提供できるような状況があるとすれば、それは当然そのときに導入を考えていくのだろうかと思います。  もう1つは、今おっしゃられましたとおり、肉体的な弱者には動く歩道は万全な移動手段にはなかなかなり得ない、それはもう私どもも確認いたしました。ただし、そういった方々がせめてそれほど歩かずに目的地に行く交通手段が得られるように、この図面でいきますところ、駅前の交通広場の部分にバスの引き込みというのも一方では考えております。全てではありませんけれども、できる限り目的地が多岐にわたるバスを引き込むことによって、少しでも歩く距離が短くて次の乗り継ぎができるような環境をできる範囲の中でやっていこうと思っておりますので、それは東と西ということで考えておりますので、その辺で十分ではないと思いますけれども、補ってまいりたいと考えております。  以上でございます。 61 ◯山崎 猛委員 スマートシティー化ということで、今、国も取り上げていますけれども、このコロナ禍で多分ご覧になった方もいらっしゃるかもしれませんけれども、東京あたりのお店でも自動で持ってくるというロボットがもうかなりありまして、この間私が聞いたときには障害物があっても「すみません、急いでいますからどけてください」と言って、その人をどかしたりして行けるような、そこまで進んでいるので、先ほど聞くとこれはまだまだ時間がかかる事業なので、そういうのも含めてぜひよろしくお願いしたいと思います。 62 ◯山本信幸委員 先ほど長崎県の参考人にお聞きしました。そもそも交通結節点の中で駅前の交通量を減らす手段として、2番、3番の2つの手段があります。1つはミニバイパス案、もう1つはバスターミナルを別にして、分散化してバスの量を減らす案です。しかしながら、こういった手段でしますと、その交通量がそんなに減るのだろうか、そしてまたそこに伴う交通結節点として、車両交通量の中心にあそこが本当になるんだろうかという疑問がありますが、長崎市としてはどのような関わりでどのようにお考えなのか、お答えください。 63 ◯片江まちづくり部長 交通量を減らすということは、いろんな施策を行うときにも根底に関わってくる問題です。今、山本委員がおっしゃられたとおり、どのようなやり方が現実的に本当に役に立つのだろうかということで、我々は我々なりにこれまでの経過から考察しているところがあります。浦上川線がまだなかったとき、あそこの辺の交通量が大体九州一ということで、6万台を超えていたと思います。一番最初に浦上川線を整備する前に、車がどのくらい減るかという予測をしたところ、3万台は浦上川線にシフトするでしょう、その分国道の交通量は減るでしょう、トータル6万台は変わらずに、3万台ぐらいの分担になって、大分交通が減りますよということを我々としてはいろんなところに説明しながら事業化してきました。しかし蓋を開けてみれば、浦上川線に1万5,000台ほどの移動があったものの、国道の交通量は6万台弱に減り幅がとどまっているということですので、これを考えてみますと、やはり潜在的なマイカー需要というのを新しい道路を整備することによって引き起こしてしまったというのが1つあります。それと当然ながら高齢者が増えてくるとマイカーが便利なので、運転は難しいですけれども、やはり自分の家から車で行けるという便利さは大変なメリットなので、その点でもなかなか交通量は減らない。それと現実的に自動車の保有台数が増えています。というのは車が持ちやすくなった、昔は一家に一台だったところがいろんな車のメーカーのアイデアが出てきて、もう若い方でも本当に月々安いお金で車が持てるようになった、そういういろんなことが相まって、道路を造っても思うように交通量が分散しないという状況が出ています。そういう中において、このドラスティックに駅前の交通量をどう減らしていけばいいのかということに関しては、なかなか正直なところこれという解決策は今ありません。ミニバイパス案にしても、現実的にはどこかで平面とタッチするわけで、じゃそのところが渋滞を引き起こさないのかと言われれば、よくある例としては、そこがまた交差点となって渋滞を引き起こすこともあります。ですから、抜本的な解決策というのはなかなかありません。もう本当に申し訳ありませんけれども、今これをやればいいですよと私の口から申し上げられるアイデアはないと思っております。  今後、私どもが考えていかないといけないのは、バスの集約ということもありましたけれども、例えば、幾らか余裕ができて、車線の1車線を減らせるぐらいの容量がもしできたとすれば、道路を狭めるために潰しまうのではなくて、1車線はバスの専用レーンや貨物専用レーンなど、特化したレーンにすることによって、マイカーからより公共交通への乗換えを促進させることで、トータルの交通量を減らしていくということも考えないといけないと思っておりますので、ここを何か唯一これをやれば大丈夫だということではなくて、やはりいろんな人の心理の動きとか、そういったものを考えながら、トータルの交通量を減らしていける施策を行うということが必要ではないかと考えています。お答えになりますかどうか、申し訳ありません。 64 ◯山本信幸委員 長崎市の考え方が今明確に分かりましたけれども、トータルに考えていくと言うならば、いろんな意味があると思います。その意味を考えますと、先ほどの話も1つの考えだと思うんですが、例えば浦上駅のときもあったんですが、空いた土地を道路とできるような、昔代がえた線路の用地がそのまま残っていたり、あそこを車道にするとそこに交通を引き込んで国道側の車両を減らすことができるなど、そういう細かいところで少しずつ車両の通過交通量を減らしていくなど、そういう施策を行うという長崎市の姿勢を持って、長崎県またはJR九州、国等による国家規模のプロジェクトをやるということを考えるならば、一つ一つを小さな視点から大きく捉えていく姿勢を長崎市としてはとっていただきたい。部長の回答は分かりましたが、そういう細やかなところを踏まえながらやっていくという姿勢をとっていただきたい、これは意見にとどめます。よろしくお願いします。 65 ◯池田章子委員長 ほかにありませんか。  ないようでしたら、質疑を終結します。 〔次回開催日及び調査項目について協議を行った。 その結果は、次のとおりである。 1 次回開催日については、6月22日に決定した。 2 調査項目については、長崎市中心部における  交通結節の現状と課題についてに決定した。〕 66 ◯池田章子委員長 ほかに何かございませんか。  ないようでしたら、これをもちまして長崎駅周辺整備・交通結節対策特別委員会を散会いたします。           =散会 午後4時26分=  長崎市議会委員会条例第28条第1項の規定により署名する。 長崎駅周辺整備・交通結節対策特別委員長                 池田 章子 長崎市議会 ↑ ページの先頭へ...